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就職希望者向け「IT技術者」の分類について

将来なりたい職業として、IT技術者というのは一定の需要があるそうです。

と言っても「IT技術者」も色々なので、思いつく範囲で細かく業種を挙げてみます。
IT技術者」の中でも何をやりたいか?進路を選ぶ若者の参考になればと。

個人的な見解ですが、難易度も5段階で表してみました。
もし各職種への異議申し立てなどがあれば、遠慮なくコメント欄に投稿ください。
それが若い誰かの役に立つかもしれません。


IT企業への就職について

業界的には「即戦力」や「できる人」という企業側の高い要望がよく目立ちます。
それは日進月歩の技術革新についていくだけで、精根尽き果てている裏返しでもあり、
社内教育以前に、自分がついていくだけでも精一杯という実情があります。

逆に「最新の技術を身に付ける」ということは先輩たちよりも最先端を走れます。
テクノロジーの世界は、若者が新しいテクノロジーに先回りできる業界でもあります。
ITが好きで「飽き性」の「新しいもの好き」には向いているかもしれません。


開発系

◆Web系フロントエンドエンジニア(難易度:★★)
主にWebデザイン周りを担当。技術に加え、デザインセンスが要求される。
html、cssjavascriptフォトショップイラストレーター、その他 CMS の知識など
書籍も多く勉強しやすいが、逆に多すぎて選定が難しい問題もある。

◆Web系プログラマー(難易度:★★★)
主にプログラミングやデータベース設計などを担当。
html、cssjavascriptperlphp、データベース、その他 CMS、MVVMの知識など
書籍も多く学習の敷居は低いが、データベースだけは別にちゃんと勉強した方がよい。

◆制御系開発エンジニア(難易度:★★★)
主にハードウェアに近い部分の開発を行う。身近な例には高専ロボコンがある。
C言語C++C#JAVA、IoT、その他 OS、リレー制御、RS-232C、電源の知識など
最近の小中学校のプログラミング教育にも取り入れられており、今は割と勉強しやすい。
トレンドでいうと「IoT」の分野でもある。

◆業務系プログラマー(難易度:★★★)
主に企業内部向けシステムやパッケージ開発を担当。
JAVAC#php、データベース、その他開発分野の業務の知識。
最近はWeb系開発プログラマーを兼ねる事も多く、難易度も同程度。
開発対象の業務知識は「ない」のが普通だが「ある」と有利。
業務フローをデータベース設計に綺麗に落とし込めるかが鍵となる。

システムエンジニア(難易度:★★★★)
主に開発全般の上流工程を担当。
開発全般の知識、システム設計、要件定義、スケジュール管理、打合せ、プロジェクトマネージャー、
その他 業務知識、社内外との調整など。コミュニケーション能力や管理能力も要求される。
基本的にプログラマーなどを経てなる事が多い。
IT技術者」全体を「SE」と呼ぶ慣例もあるので、本来の意味との混同に注意が必要である。


インフラ系

◆サーバーエンジニア(難易度:★★★★★)
主にデータセンター等のサーバー構築と運用保守を担当。
LinuxWindows サーバー、シェルスクリプト、仮想化基盤、ネットワーク、セキュリティ、
AWS、ハードウェア機器、その他負荷分散、運用、保守、移行、設備管理など。
ある程度の大手企業に勤めないとほぼ不可能である。

◆ネットワークエンジニア(難易度:★★★★★)
主にネットワーク周りを担当。
ルーター、ファイアーウォール、VPN、L3/L2スイッチ、光回線Wi-Fi、電話、
その他トラフィック分析、負荷分散、セキュリティ知識など。
ある程度の大手企業に勤めないとほぼ不可能である。

◆カスタマーエンジニア(難易度:★)
主にパソコン、プリンター、サーバー等の「機器修理」や設置を担当する。
社内やベンダーのマニュアル等に沿って顧客先の機器やシステムのサポート対応を行う。
確実性やコミュニケーション能力などが求められる。
一般企業と同じで、あまり最初から技術力を求められることはない。


その他

◆営業/セールスエンジニア(難易度:★)
主に顧客への提案や見積りなどを行う。
ITと販売製品に関する全般的な知識、業界情勢、コミュニケーション能力、経理知識などが求められる。
営業職のため、従事する敷居も低いが上限もない。ただしOffice系の事務能力は最低条件と言える。
コミュ力の高い SE が業種替えでなる事もある。上級職(?)にエバンジェリストという職もある。
知識不足が過ぎると、伝言係か郵便配達係にしか使えないコスパ最悪のフリーライダーと化すが、
ジョブズさながらのプレゼンができるようになれば、たぶんモテる(気がする)。

◆AI系開発プログラマー(難易度:★★★★★)
主に大学工学部などを経由して大手企業に採用される事が多く、高等数学が必須となる。
PythonR言語、C、C++JAVA、データベースなど
世界的に年収1000万越えが当たり前にいるが、とにかく数学を勉強しないと無理である。
「AIを作る」のと「AIを使ったアプリ」を作るのでは、意味が全くもって異なる。
「AIを使ったアプリ」を作るのは「プログラマー」の役割になる。

◆社内SE(難易度:★)
主に企業内で、社内のパソコン、システムのサポート全般や運用・管理を行う。
運用、設定、保守、トラブル対応などを行い、社内のIT精通者が担当することが多い。
総務などとの兼任者が多く、社員数100人以上くらいの規模から専任者が現れはじめる。
社内で一番パソコンに詳しくなり、積極的に関与していると任されやすい。

◆サポートエンジニア(難易度:★)
販売・導入した顧客先のパソコンや機器の「トラブルシューティング」などを行う。
パソコン全般の基礎知識、コミュニケーション能力、問題解決力が求められる。
事務用機器販売業者にも従事者が多く、IT企業就職への足掛かりとしても有効である。


参考サイト

種類によって内容が全然違う!6つあるプログラマーの種類を徹底紹介 | Interfactory HumanResources MEDIA

IT業界のエンジニアの職種をすべて紹介「ITエンジニアの職種図鑑」|求人・転職エージェントはマイナビエージェント