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Chrome OS インストール from Windows

Google 公式の ChromeOS は一般提供されておらず、ChromiumOS とは異なります。
ChromeOS 自体は Neverware社が CloudReady として Home エディションを無償提供しています。
ただし CloudReady の ChromeOS では Google Play ストアは使用できません。
https://cloudreadykb.neverware.com/s/article/Neverware-is-now-part-of-Google-FAQ


Google Play ストアが利用できる ChromeOS」をインストールする方法です。


用意するもの

  • ChromeOSをインストールするパソコン
  • 14GB以上のUSBメモリ


使用するツールの概要


作業概要

Windows 10で作業)
1. Brunch framework をダウンロードする
2. ChromeOS リカバリイメージをダウンロードする
3. ストアアプリ版 Ubuntu を起動する

Ubuntuで作業)
4. Brunch framework「brunch_r91_stable_2021XXXX.tar.gz」を解凍する
5. Brunch framework のシェルスクリプトを使って「chromeos.img」を作成する

Windows 10で作業)
6. 「Rufus」を使って「chromeos.img」から ChromeOS の起動用USBメモリを作成する

(ChromeOS用パソコンで作業)
7. ChromeOS の起動用USB からブートする
8. ChromeOS が起動したら ‘‘‘chromeos-install‘‘‘ コマンドでHDDにインストールする
9. USBメモリを抜いて、パソコンを再起動する


1. Brunch framework をダウンロード

GitHub - sebanc/brunch: Boot ChromeOS on x86_64 PC - supports Intel CPU/GPU from 4th Gen (Haswell) or AMD Ryzen

現時点では「brunch_r91_stable_20210620.tar.gz」のようです。

ダウンロード先はBrunchの説明に合わせて C:\Users\ユーザー名\Download に保存します。


2. ChromeOS リカバリイメージをダウンロードする

https://cros-updates-serving.appspot.com/
端末のCPUの世代によってダウンロードするイメージが異なります。
CPUに合わせてイメージを取得します。(ZIPファイル)

ダウンロード先はBrunchの説明に合わせて C:\Users\ユーザー名\Download に保存します。
そのファイルを解凍し、Download フォルダー直下にリカバリイメージ(binファイル)を置きます。

(例) chromeos_13904.55.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin

  • Intel製CPUの場合
    第1~9世代 → "rammus"
    第10、11世代 → "volteer"

  • AMD
    Stoney Ridge/Bristol Ridge → "grunt"
    Ryzen → "zork"


3. ストアアプリ版 Ubuntu を起動する

「WSL」「Ubuntu」で検索すれば大量に情報が出てくるので、ここの説明は省略します。


4. Brunch framework「brunch_r91_stable_2021XXXX.tar.gz」を解凍する

以下は Microsoft ストアアプリ版 Ubuntu での作業になります。

sudo apt update && sudo apt install pv tar cgpt   ## 作業環境の準備
cd /mnt/c/Users/ユーザー名/Downloads/              ## Windows の Download フォルダーに移動
sudo tar zxvf brunch_r91_stable_20210620.tar.gz   ## Branch Framework の解凍


5. Brunch framework のシェルスクリプトを使って「chromeos.img」作成する

4に続いて Ubuntu での作業になります。
ファイル名「chromeos_13904.55.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin」は、
CPU環境によって変更が必要です。

これで「chromeos.img」が作成されます。

sudo bash chromeos-install.sh -src chromeos_13904.55.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin -dst chromeos.img


6. 「Rufus」を使って ChromeOS の起動用USBメモリを作成する

ここからは Windows での作業になります。
「デバイス」に14GB以上のUSBメモリを指定し、
「ブートの種類」の「選択」で「chromeos.img」を選択し「スタート」します。
これで「ChromeOS」が起動する USBメモリ が出来上がります。


7. ChromeOS の起動用USB からブートする

ChromeOSをインストールしたいパソコンに、6 のUSBを差します。
BIOS の設定で Secure Boot が有効になっている場合は、無効にしてください。
BIOS の設定で起動デバイス順を変更して、USBブートで ChromeOS を起動させます。
(※起動後はかなり時間がかかります。)
ChromeOSが立ち上がったら適当にセットアップをすすめ、デスクトップ表示まで進めます。


8. ChromeOS が起動したら ‘‘‘chromeos-install‘‘‘ コマンドでHDDにインストールする

デスクトップが表示されたら「CTRL + ALT + T」を押し crosh を起動します。

以下のコマンドで、シェルに切り替えます。

shell

以下のコマンドで、インストールするHDD名を確認します。

lsblk -e7

一般的なHDDディスクの場合は /dev/sda になると思いますが、
ディスク容量などから確認し、以下の「sda」の部分を正しく書き換えてください。

sudo chromeos-install -dst /dev/sda


9. USBメモリを抜いて、パソコンを再起動する

8が完了したら、USBを抜いてパソコン再起動してください。
再起動するまでは、まだUSBで起動されたChromeOSとなっています。
改めて、ChromeOSの初期セットアップを実施してください。